私はこれまで30年以上にわたり、亡くなられた方に関わる現場で、
死後処置・遺体管理・遺体メイクに携わり、そしてご遺族に寄り添ってまいりました。
その長い歳月の中で痛感したのは、
「亡くなられた方を整える営みは、生きている人すなわちご遺族を支える営みそのものである」という事実です。
しかし、日本における“遺体分野の社会的インフラ”は十分とは言えず、
新型感染症の流行時には、その脆弱さが深刻な形で表面化しました。
十分な死後ケアを受けられず、
ご遺族が最期のお別れさえ叶わなかった事例が各地で相次ぎました。
私はこの出来事を決して忘れることができません。
そして強く思いました。
**「遺体管理と死後ケアは、社会を支える公衆衛生の一部であるべきだ」**と。
こうした背景から、
現場を支える人材を育成し、
地域と社会を支える新しいラストケアの基盤を築くために、
『一般社団法人 日本ラストケア協会』の設立を決意いたしました。
私たちは、
◆“安全と尊厳を守る死後ケア”を実践し、
◆“安心して託せる専門人材”を育て、
◆“死後ケアの文化”を社会と次世代へ伝えていく
という三本柱を軸に活動してまいります。
そして社会がどれほど変わろうとも、
亡くなられた方が尊厳をもって扱われ、
ご遺族が、心を込めて安心してお別れをできる時間と空間を守り続けること——
これを揺るぎない使命として歩んでまいります。
「亡き方との最後の時間が、誰にとっても慈しみに満ちたものでありますように。」
その願いを胸に刻みながら、
地域・現場・社会とともに、一歩ずつ確かな未来を築いてまいります。
どうぞご支援・教授を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
2025年11月21日
一般社団法人 日本ラストケア協会
代表理事 橋本佐栄子
代表理事 橋本佐栄子
