BODY POUCH遺体収納袋

遺体収納袋

遺体収納袋は、亡くなられた方を死亡場所からご自宅・安置施設・葬儀式場・火葬場など、次の工程へ安全に引き継ぐために使用される、遺体専用の収納資材です。葬祭業の現場では「納体袋」と呼ばれることもあります。
主に以下のような場合に使用されます。

  • ご遺体に血液・体液・排泄物等の付着、または流出が認められる場合
  • 着衣や寝具が血液・体液・排泄物等によって汚染されている場合
  • 搬送に携わる従事者(葬祭業従事者、警察官等)の衣服や身体を、汚染や有機物による汚れから保護する必要がある場合
また、腐敗の進行が著しいご遺体については、遺体収納袋に納めたうえで柩に納めることで、臭気が柩外へ漏れ出ることを一定程度抑制する効果があります。
遺体収納袋には、閉じ口がファスナータイプのもの、取っ手付きのもの、二重構造のものなど、さまざまなタイプがあります。
いずれも、ご遺体の状態・感染リスク・搬送条件等を考慮し、用途に適したものを選択することが重要です。

感染症時の遺体収納袋の要件

一類感染症・二類感染症・新感染症・二類相当の感染症により死亡した場合、遺体収納袋には、通常とは異なる厳格な要件が求められます。
この場合、遺体収納袋は、
  • 不透過性であること
  • 密閉構造であること
  • 原則として再開封を行わない運用であること
が必要とされます。
これらは、感染拡大防止および公衆衛生の確保を目的とした、重要な要件です。

遺体収納袋の使用が必要な状況

遺体収納袋は、以下のような状況において使用が必要と判断されます。

① 不慮の事故等による死亡で、血液・体液・排泄物等の流出を伴う損傷や汚れがある場合、
 または凍結、熱傷等により身体の変貌が著しい場合
② 局所または全身に腐敗現象が出現している場合で、
 屋内・屋外を問わず腐敗が激しい場合、または腐敗臭が強く、今後そのような状況が予測される場合
③ 疾患により、血液・体液・排泄物等の流出や浸出が認められる場合
④ 一類・二類感染症による死亡の場合
⑤ その他、搬送に携わる従事者が必要と判断した場合
 (例:着衣や寝具の汚染、遠距離搬送、解剖が行われた場合 等)

本協会の考え方

一般社団法人日本ラストケア協会では、 遺体収納袋を単なる資材としてではなく、遺体感染管理の考え方に基づく重要な要素として位置づけています。
感染予防対策に配慮した遺体収納袋を、適切な知識と判断のもとで使用することは、亡き方の尊厳を守り、ご遺族の安心を支え、遺体に関わるすべての現場と社会の安全につながります。

本協会では、遺体感染管理の視点に基づき、
遺体収納袋を含む死後ケア体制の整備と適正な運用を重視しています。